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皮膚の異常にどう対処すべきか

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〒652-0803 兵庫区大開通7丁目3-8-201

皮膚病の治療Know what & how

治療方針

健康皮膚・辻クリニックの治療方針

早期に発見し診断をつけ、早期に治療を施す。この考え方は何もガンや成人病に関わる疾患に限りません。
皮膚の病気においてもできるだけ早く対応することが大切です。
ニキビ。病気ではない・青春のシンボル的な捉え方でいると病状が進行し、クレーターを作ってしまうと生涯治りません。
TVに出ている有名人でさえ若ころの不注意が原因でアップに耐えない瘢痕を残している人がいます。
イボ。長年放置していると角質深くまでしっかり根を落とし数ヶ月もの凍結治療が必要になります。
アトピー。長年湿疹病変を繰り返しているとその部位が黒くシミのようになりいわゆるダーティネックと呼ばれるような炎症後の色素沈着を残します。
早く異常に気づき、早く対応すれば簡単な治療で満足する結果が
得られます。
当院の治療方針はできるだけ少ない薬で、できるだけ安全な治療
方法で患者さんのQOL(quality of life)を高めることに主眼をおいています。


FAQ よくあるご質問・お問い合わせ

ステロイド外用薬の副作用について

ステロイドを塗るとシミのような黒い色がつきますか?
間違い:慢性に皮膚炎を繰り返すと炎症後の色素沈着が起こります。ステロイドとは無関係です。かえって
早期にステロイドを使って炎症を止める方が色素沈着は起こりません。

  • 顔やまぶたにステロイドを使うと角膜が濁る白内障になり視力が落ちますか?
    間違い:かゆみでまぶたを頻回にこする摩擦で角膜を痛めてしまうことが原因で、ステロイド外用とは無関係です。一時のステロイドバッシングの過程で誤解されたものと思います。
  • 長いあいだ強いステロイドを使うと皮膚が薄くなったり血管が浮いてきたりあるいは毛が濃くなったりしますか?
    正しい:強いステロイドをつかうほどこの副作用が現れやすくなります。症状に合わせて適切なステロイドを必要最少限使うべきです。まんぜんと塗り続けるのはいけません
    ステロイド外用薬には弱いものから最強のものまで種々あり、患者さんの年齢・使用部位などで最適なものを選びます。専門医の知識と経験が試される分野です。
    特に最強のステロイド外用薬である、デルモベート(ジェネリックではマイアロン)を使う場合は慎重の上にも慎重に症例を選ばなければなりません。 漫然と1週間に数十グラムも全身に塗布するなどの治療は禁物です。このような強烈なステロイドを使用すると塗布を止めたときのリバウンドも強烈です。内服薬も併用しながら、少しずつ弱いステロイド外用薬に切り替えてリバウンドを克服しなければなりません。リバウンドの症状が軽快するまでは数カ月を要することもあります。
    強いステロイドは外用薬とは言え副腎機能に影響を及ぼし、数週間で体重増加、満月様顔貌(かおの腫れ)などの副作用を生じたり、また局所の免疫力を低下させるので真菌感染症や細菌感染症を併発しやすくなります。この種のステロイドは尋常性乾癬や掌蹠膿疱症など特殊な難治性皮膚疾患に限定して使用すべきでしょう。

ジェネリック医薬品とは何ですか?

特許が切れた薬を別の製薬メーカが製造した薬価の低い薬です。
効果が同じであると宣伝されていますが、主成分が同じでも基剤や配合剤が異なるため全く同一というものではありません。
また先発医薬品のように十分な臨床治験も副作用モニターも行われていないこともあり100%の信頼品という訳にはいきません。
政府の指導もありジェネリックを使うことが「いいこと」、「トレンド」と感じる患者さんもいるとは思いますが健康を守る大切な薬ですから、迷われるときは
出来れば多少の薬価差はあっても信頼出来る先発品をお選びください。
なお当院で十分信頼できるジェネリックだと判断した薬にについては、患者さん
の負担軽減につながることもあり、敢えてそのジェネリック薬名を指定して処方
する場合もあります。


皮膚に湿疹がでるのは内臓が悪いのですか?

皮膚に何かかゆいものが出ると、世間一般的に肝臓が悪い、腎臓病だ、いや胃腸
の具合だ、などとよく言われるものです。現実にはそんな事はまずありません。
皮膚のかゆみのほとんどの原因は何かの接触皮膚炎です。わかりやすい言葉を使
えば局所のアレルギー、いわゆる「かぶれ」の状態です。虫かまれも虫液に
対する局所のアレルギー反応の一種です。
アトピー患者さんはハウスダストによる「かぶれ」が主原因のことが多いですし
毛染めをした後の髪の毛によるかぶれもよく見かけます。
「今まではそんなことはなかった」と訴える患者さんいてなかなか説明に納得
されませんが、「中年になって急に花粉症になることもあるでしょう。体質は
変わるものなんです。」と説明すると何となく納得されます。
今まで病気にならなかった事実が、今も将来も病気に罹らない「免罪符」
にはなりません。
「茶のしずく」のように使い始めて数か月でかぶれ始めることもあれば、
10年間使っていた化粧品にかぶれ始めることもあります。
その昔、皮膚科がまだ専門医としては一般的ではなかった時代に皮膚病を内科に
見せに行き、内科の医師も困り果て「肝臓の検査でもしましょう」的な対応から
湿疹は内臓から、という間違った発想が生まれたものと推察します。
湿疹の原因は肝機能を調べるのではなくアレルギー検査をするのが正解です。

内臓の病気で皮膚が痒くなる場合のごくまれな例外は、「人工透析」を受けている患者さん
それに胆管系のかなり重篤な病気で「黄疸」が強くなった場合があります。

Tsuji Skin Care Clinic辻クリニック

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兵庫区大開通7丁目3-8-201
TEL 078-578-0666
 

新院長 辻 正孝
2006年 京都府立医科大学卒
2011年 皮膚科専門医

日本医師会・会員
日本皮膚科学会・会員


元院長 辻 正幸辻クリニック

1977年 神戸大学医学部卒
1983年 神戸大学大学院卒
1983年 医学博士
1992年 皮膚科専門医

兵庫県皮膚科医会・会員
神戸大学皮膚科同窓会・会員